肝臓の専門医として25年のキャリアを持つ川西輝明医師の初著書。

川西医師は、今でこそ標準体型を維持していますが、若いころから食べることが大好きで、ピーク時は128㎏の立派な肥満体型だったのだそうで、そのせいで、尿管結石や肝臓に脂肪が溜まる「脂肪肝」になり、命の危険性を感じたことからダイエットに取り組み始めたのだそうです。

色々なダイエットにトライしては、挫折する日々が続き、試行錯誤する中で、無理せず健康的に続けることができ、25kgやせという結果に結びついたのが本書で紹介する“にこたまダイエット”。

“にこたま”とは、卵2個という意味で、そのダイエットの方法はいたってシンプル、3食のうち、1食分のでんぷん質（ごはん・パン・麺類などの主食）を、卵2個に置き換えるだけ！　

いわゆる糖質制限ダイエットとはまったく異なり、1食だけを気にすればOK。

これは、炭水化物の中でも消化に比較的時間のかかるでんぷん質の供給を一時的にストップすることで肝臓をしっかり休息、さらに完全栄養食ともいわれる卵をとることで、エネルギー代謝が大きく、解毒や免疫機能を担う大事な肝臓を元気にさせることが狙いなのだとか。

卵は満足感も高く「お腹がすいてツラいのでは？」という心配もなし。

これまで、川西医師の指導のもと、肥満や肝臓疾患を抱える患者さん1,000人が「にこたまダイエット」を実施し、その多くが減量、さらに肝臓の数値（AST/ALT）改善に成功してきたようですよ。

2024.07